『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』が、NHK Eテレで、7月30日・31日の二日連続で、全10話が一挙放送されます!
・・・といっても、新聞のテレビ番組欄を見ても載ってない番組なので、
どれぐらいの人が見ているかおぼつかないのですが、
いま再注目されている『ウルトラマン』が楽しめる人なら、
『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』は、
1970年代の特撮テイスト満載で一見の価値あり!です。
これがシン・ヒーロー「TAROMAN」です!
芸術家・岡本太郎の思想を体現した戦い方で、次々に現れる奇獣を退治していきます。
しかも、この「奇獣」というのが、岡本太郎の絵の中に描かれたものから造形されていて、それが毎回の見所にもなっています。
たとえば、第1話に登場する奇獣は、「奇獣・森の掟」ですが、
それは次に挙げる岡本太郎が描いた絵『森の掟』に登場する怪獣がモデルになっています。
確かに、岡本太郎が描くものの中には、3D化してみたいものがたくさんありますね!
毎回登場する奇獣たちはすべて、太郎が造った絵画やオブジェが元になっています。
第1話 「でたらめをやってごらん」-奇獣「森の掟」登場
第2話 「自分の歌を歌えばいいんだよ」-奇獣「梵鐘・歓喜」登場
第3話 「一度死んだ人間になれ」-奇獣「未来を見た」登場
第4話 「同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ」-奇獣「駄々っ子」登場
第5話 「真剣に、命がけで遊べ」-奇獣「疾走する眼」登場
第6話 「美ってものは、見方次第なんだよ」-奇獣「みつめあう愛」登場
第7話 「好かれるヤツほどダメになる」-奇獣「赤い手、青い手」登場
第8話 「孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ」-奇獣「傷ましき腕」登場
第9話 「なま身の自分に賭ける」-奇獣「午後の日」登場
第10話 「芸術は爆発だ」-奇獣「太陽の塔」登場
7月18日(月)から7月29日(金)の間、1話5分間という短い物語を、夜中の1時から連続放送してきたんですが、新聞のテレビ番組欄を見ても載っていませんでした。
無視されていたんでしょうかね? それとも単に、スペースがとれなかっただけか?
制作はNHKエデュケーショナルですが、円谷プロに当時の特撮技法を伝授してもらって撮影しているので、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』で見たような画面がつぎつぎに現れて、おもわずニンマリしてしまいます。
実は、毎回予約録画して見ていたんですが、予約がかぶってしまって第6話だけ録画しそこなってしまいました。
そこに「一挙放送」の情報に接したため、嬉しさの余り【速報】をお届けしようと思い立った次第です。
どうも最近、《思想》が足りないと感じている方や、コロナウィルスに支配された日常に飽き飽きしているという方におすすめです。
真夏のひととき、朝ドラよりシュールで刺激的な『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』を見て、ひっくりかえってください。
<一挙放送スケジュール>
■第1話〜第5話 7月30日(土)深夜25時〜
■第6話〜第10話 7月31日(日)深夜24時45分〜