ども。ミロです。
「目には青葉 山ほととぎす 初がつお」などと申しますが、
まさにその季節到来ですね!
3日ほど前、今年はじめてのホトトギスの鳴き声を聞きました。
いわゆる忍音というやつです。
昔の人は、なかなか粋なネーミングをするもんですね!
ホトトギスの声を聞いて思い出しました。
卯の花はどうなってるか?
うちの庭には「卯の花(ウツギ)」はありませんが、
姫ウツギならあります。
たしかこの間まで咲いていたんだが…
ありゃりゃ! もう花がひとひらも残ってない!
考えてみると、卯月(4月)頃に咲くから「卯の花」なわけで、
今はもう6月! 残ってなくて当然か。
でも4月には咲かないな。
どうしたってこちら宮城では咲くのは5月がいいところだ。
そしてホトトギスの声を最初に聞くのは6月くらいが普通だ。
この歌は、6月頃の里の情景を歌ったもののようですが、
「卯の花(ウツギ)」って6月頃まで咲き続けるものなの?
このごろあまり目にしないので、よくわからなくなりつつある。
夏は来ぬ
佐佐木信綱作詞 小山作之助作曲
田植えの情景が歌い込まれてますね。
現代の田植えは5月。
でもこの歌詞に五月雨(梅雨)が読まれていることから、
この当時は6月頃が田植え時期だったようです。
1896年(明治29年)5月に発表された唱歌なので、時代背景もあるし、
日本列島は、東風に吹かれたふんどし状に長いので、
所によっても違いがあるのでしょうね。
でも、宮城ではもう「早乙女」が田植えする姿はトンと見ないなあ!
じいさまやおんつぁんが、田植え機で粛々とこなしてます。
「早乙女」とは女性一般のことで、
必ずしもうら若い女性のことではないようです。
若い娘たちが田植えをしたら、
観光資源のひとつにもなりそうな気がするが…
「橘」の木も宮城では見たことがありません。
常緑の柑橘類の木を意味してるようですが、
ああいう寒さに弱い木は宮城の冬は越せないだろう。
蛍はいますよ!
うちの庭の木や草にも、蛍の幼虫が潜む泡がたくさんついてます!
孵化するのはもうすぐかな?
楝ならあります!
うちのすぐ近くに大木が!
楝は栴檀の古名です。
秋には金色の実をぶら下げるので目立ちます。
薄紫の花が樹冠いっぱいに咲く頃には、いつも見とれてしまいます。
いまごろ咲いてるかも知れないと思い、
朝方見に行って来たけど…咲いてない!
もうとっくに終わってしまっている感じ。
水鶏という水鳥もよくは知らない。
伊豆沼にも来てないようだし。
固有の種名ではなく、水鳥一般を指しているともとれるようです。
ちなみに「卯の花の匂う 垣根に」とは、
卯の花が咲いている垣根に、という意味です。
卯の花に匂いはありません。
梅花うつぎ
こちらの梅花うつぎにはほのかな香りがありますが。
今うちの庭は、一歩玄関を出ると薔薇の香りに満ちていて、
花に鼻を近づけないとわからないくらいです。
雅語を使いまくって作詞しているのは、
佐佐木信綱ならではの世界観です。
映像が目に浮かぶように叙景を重ねたうえで、
「夏は来ぬ」のひとことで締めるという、
なかなか効果的な詩的テクニックを感じます。
…なんやかや、宮城と多少歳時記に違いはあるようだけど、
この唱歌はいつ聴いても心が癒される、
日本の名曲であることに間違いはないですね。