敗れたのは残念だったが、
日本サッカー史上にあらたな踏み跡を記した、素晴らしいゲームだった!
日本対ベルギー戦は、2:3で、
惜しくも逆転負けの結果となった。
ベスト8まで、あと一歩……
その一歩が、かなり遠い……
2018年FIFAワールドカップは、
予選のグループリーグの戦いの時から、
教えられることの多い戦いだったな。
「対戦相手の戦力と戦術の分析をもとに、作戦を組み立てる」
「あらかじめ戦い方を限定せず、状況の変化に対応して、戦い方を変えていく」
「手を抜かずに、緊張感を持って、死に物狂いで、自分の仕事をする」
「限られた時間の中で、勝利への最短距離になる準備をする」
「強力な個の攻撃には、局地的な数的優位を作り出すことで防御する」
サムライブルーの劇的な変貌ぶりに驚き、
その秘密を知りたくてたまらなかったが、
セオリー通りといえばセオリー通りのことを、
みんながしっかりやったということなのだろう。
敗戦の原因はこれから追究されなければならないが、
いまはネガティブな面をあげつらう必要もないだろう。
最後に、
ゲームのドラマチックな展開についてひとこと。
前半戦のジリジリするような一進一退の長い時間のあとに、
その欲求不満を一気に晴らす、畳み掛けるような後半の日本チームの得点!
勝利の予感を抱かせながら、
はらはらするようなベルギーとの攻防の時間の後、
ついに赤い悪魔が牙をむき
アディショナルタイム終了ぎりぎりのところで、
衝撃的な逆転弾で、サムライブルーを敗北に追い込む!
まさに「悲劇」のシナリオとしても完璧だった!
池井戸潤の小説のアンハッピーエンド版ですね。
このゲームを見た世界中のサッカーファンたちも、
きっとこの栄光と挫折のストーリーには熱狂したことだろう。