広瀬武夫死す~NHK『坂の上の雲』

ども。ミロです。
NHK『坂の上の雲』第9回「広瀬、死す」、素晴らしかったです!

旅順港閉塞作戦の閉塞船の炎上シーンは、いままでのどの映画よりもリアルだと思いました。

もちろん、広瀬武夫少佐の戦死シーンも、
逃げずに描ききってましたね!

広瀬の近くにいた兵に広瀬の血が飛び散った場面は、
眼に焼き付いてしまいました。

要塞砲の直撃弾を頭部に受けた広瀬は、
夜の海に投げ出され、
翌朝、ロシア兵に遺体を発見されて、
日本国旗にくるまれて丁重に葬られたと言われます。

この時、広瀬の飛び散った肉片がかすめた跡をとどめている水兵帽が、
靖国神社に奉納されており、
いまもときどき遊就館にて公開されているとのことです。

じつはこの時の写真が残っているんです。
広瀬少佐と同じ閉塞船・福井丸に乗っていた兵隊たちの生き残りが、
広瀬の肉片が入った小箱と杉野孫七上等兵曹の遺髪が入った小箱といっしょに写っています。

写真と絵画で見る第二回旅順口閉塞作戦

広瀬の肉片は2銭銅貨ほどの大きさだったそうです。

二銭銅貨

こののち第3次の旅順口閉塞作戦も実行されますが、
十分な効果を上げられないまま、結局作戦は終了します。

海上から旅順艦隊を攻める見込みは断たれたため、
今度は「陸上から」、陸軍の力で旅順港を見下ろす高地を占領し、
そこから大砲で旅順艦隊を砲撃する作戦が新たに練られますが、
この続きは来年まで待たなければなりません。

長すぎるって! 待たせるにもほどがある!

ひと足先に、二〇三高地の攻略戦と、
日本海海戦まで一気に見ちゃいましょう!

というわけで、例によって、
東宝映画『日本海大海戦』をうまいことダイジェストした動画を拾って来ました。

待てない方はこちらをどうぞ!

これは映画ですが、当時の記録映像も残っています。

旅順の攻略戦や、勝利後の乃木将軍とロシアのステッセル将軍との「水師営の会見」などが見られます。

100年以上も前の映像が残っているというのは、
それだけでも感動モノです!

『坂の上の雲』第3部、早くみたいですね。

『坂の上の雲』第3部、早くみたいですね。

第3部の見どころは、もちろん203高地の攻略戦に始まり、
ロシアのバルチック艦隊が予想通り日本海に現れるかどうか秋山真之らが逡巡している時に、
ついに「敵艦見ゆ」の第一報が入り、
東郷長官の「連合艦隊、出動!」の号令が下る瞬間でしょうね!

東宝映画『日本海大海戦』では盛大に「軍艦マーチ」が流れ、
我が連合艦隊が舳先へさきで波をかき分け、高々と飛沫を上げながら進むシーンが描かれます!

「軍艦マーチ」の演出は、NHKではなさそうですが。(笑)

でも、私はこの映画で「軍艦マーチ」を見直しました。

やはり「軍艦マーチ」(行進曲「軍艦」)はパチンコ屋で聞くべき曲ではなく、
正に日本海海戦の「この瞬間」のために作られた曲ではないかと思えるほど、
完全にマッチしていましたね!

同じく東宝映画『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』などでも、
真珠湾へ連合艦隊が出撃するシーンで「軍艦マーチ」が使われていますが、
「うーん、いまいち」という感じでした

天気晴朗な空に「Z旗」がはためき、
「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励ふんれい努力せよ」が告げられる、
日本海海戦の開始の瞬間にこそ「軍艦マーチ」はふさわしい!

なんと言っても、この一戦に負けていたら、
その後の日本の繁栄はなかったでしょうから。

少なくともかなりな遠回りが必要になったでしょうね。

東城鉦太郎画「三笠艦橋の図」

この絵の左上に描かれている4色の旗が「Z旗」です。

この絵がどうしても欲しくってね、
いろいろ探した末、「三笠記念館」で販売していることを知り、
通販で手に入れました。

中央でツァイスの双眼鏡を手にしている人物が東郷平八郎、
その右で作戦海図を見ているのが秋山真之です。

元の原画は、東郷神社に奉納されています。

行進曲『軍艦』