日本が敗戦して、
ようやくサンフランシスコ平和条約を締結した昭和27年。
フィリピン・モンテンルパ刑務所で、
復讐裁判による冤罪の罪をかぶせられ、
死刑執行におびえながら日々を送る日本人戦犯たちがいた。
その戦犯たちの中のふたり、
代田銀太郎作詩、伊東正康作曲の、
日本人戦犯108名を救った「奇跡の歌」をまずお聞きください。
薬師丸ひろ子主演のドラマ『戦場のメロディー』は感動的でしたね。
このドラマを見て初めて、
渡辺はま子という歌手や「あゝモンテンルパの夜は更けて」という曲を知ったという人も多かったようです。
私の場合、だいぶ前から、
どうも巷で伝えられている日本の戦争というものは、
事実をマスコミによってかなり歪曲されて伝えられているぞと気が付き、
少しずつではありますが、自分なりに資料を集め、
調べる過程で知っていました。
わたしもまた、日本の平和が続くことを願いますが、
しかしそのために先の戦争で命をかけて戦った人々すべてを、
いっしょくたに否定するというのは、
歴史のとらえ方として間違っているだけでなく、
なにより人間として「下品」なことに思います。
戦争による「勝者」によって歴史は書かれますが、
そのために勝者の側に都合のよい事実だけが集められ、
逆に敗者の側は、
すべての「悪」を押し付けられることになるのは、
世界の歴史が証明しています。
先の戦争に敗れた日本もまた、
戦後、同様の運命をたどって来ました。
大陸・中国で始められて、
太平洋まで戦線を拡大していった先の戦争は、
あまりに広大な地域を戦場にしたため、
多くのアジアや太平洋の国々を戦争に巻き込み、
多くの犠牲者を出しました。
戦争の前半は「勝ちいくさ」続きでしたが、
後半は消耗戦を強いられての「負け戦」続きでした。
だから、同じ戦争に対する見方も、
どこの戦場で戦ったかによって、
まるで正反対の見方をする人たちがいることを知りました。
どちらの言い分も正しいのでしょう。
まず、必要なのは、
たくさんの証言、戦争の種々相を知ることでしょう。
ただ、イデオロギーや偏見によって、
大マスコミでさえも偏った情報を垂れ流します。
テレビ、新聞から情報を得るときは、
そのことに注意することが大切だと思います。
さいごに『戦場のメロディー』のクライマックスの場面をご覧ください。
もちろんこれはドラマですから、
盛り上げるために多少の脚色がされています。
はま子の慰問を受けたモンテンルパの戦犯たちが、
3番から一緒に歌い出しますが、
当時の録音テープを聞くと、最初からいっしょに歌っています。
しかし、日本人教誨師・加賀尾秀忍という男、
大した奴です!
もちろん、渡辺はま子のスケールの大きさにも圧倒されました。
人間としてのネ。
もっと詳しく書き直しました。
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