ども。ミロです。
心の底深くに残っていて、
ときどきふと口をついて歌詞が出て来るんだけど、
何の歌だったか思い出せない、ということがあります。
なんかのテレビドラマの主題歌だったような気はするんだが…
そんなひとつを偶然見つけちゃったんだよねえ!
これだ! これだ!
どうしてもわからなかったあの歌は、
『記念樹』ってテレビ番組の主題歌だったんだ!
『記念樹』
『記念樹』
木下忠司/作詞・作曲 小坂一也/ 歌
桜の苗が 大きく育つ頃
僕らはみんな 大人になるんだ
あいつとこいつ おまえと俺も
真赤な頬っぺを しているが
嬉しきゃ泣いて 悲しきゃ笑うんだ
仲間がみんな 見てるじゃないか
それでも淋しきゃ 大きな声で
呼んでみるんだ “母さん” と
冷たい風は 僕らをためすのさ
白い粉雪は 花びらなのさ
泣いたら駄目だぜ そこまで春が
来てるじゃないか 手をのべて
日照りの時も 冷たい雪の日も
負けたら駄目だぜ 僕らの夢は
いつでもお前と 仲良しこよし
空までぐんぐん のびてゆく
【物語】
15年前に横浜の養護施設・あかつき子供園の園児たちは、
桜の散る季節に結婚して施設を去ることになった一人の保母池貝先生(馬渕晴子)に別れを告げます。
時は流れて、夫の健(長谷川哲夫)を交通事故で失くした池貝先生は、
15年ぶりにあかつき子供園で働きます。
教え子たちは再会した池貝先生に様々な問題を投げかけてきます。
池貝先生の家に結婚祝いで植えた一本の桜の木で堅く結ばれた
養護施設の保母・池貝先生と子供たちの15年の絆を描いた心温まるテレビドラマです。
しかし、こんな映像が良く残ってたよなあ。
それにとてもきれいだし。
ストーリーなんか全然忘れてるんだけど、
この8分ほどのドラマを見ただけで、
なんとなくそれぞれの登場人物の関係が伝わって来て、
胸にジーンと来るものがありました。
昭和41年か。
なかなかヒューマンなドラマがあったんだな。
私はまだ小学生で『ウルトラマン』に夢中だった頃だ。
「木下恵介アワー」というのはよく見た記憶があるから、
知らず知らずのうちに見てたんだろうな。
作詞・作曲の木下忠司という人も、
よくは知らないけれどなぜか印象に残っている歌がある人だ。
こんなレコードも私は持っている。
『三人家族』主題歌「二人だけ」 あおい輝彦 昭和43年(1968)
木下忠司/作詞・作曲
昭和41年(1966年)。
『記念樹』に出演している渥美清が主演の『泣いてたまるか』が始まった年でもあるな。
このテレビドラマの主題歌も好きだったなあ!
『泣いてたまるか』は『男はつらいよ』以前の渥美清の代表作だ。
『泣いてたまるか』 渥美 清 昭和41年(1966)
良池まもる/作詞 木下忠司/作曲
『記念樹』にもどると、
出演陣も今から見ると多彩ですね!
冒頭に出て来る青年は、今は『宇宙戦艦ヤマト』の歌手として知られる佐々木功です。
春川ますみは当時はテレビ出演も多かったけれど、
寺山修司の映画『田園に死す』にも、
サーカス団の「空気女」役で出てたのが印象に残っています。
『上海バンスキング』の吉田日出子もチラッと顔を出してます。
山口崇も出てますね。
彼はこの5年後に、NHK『天下御免』で大ブレークします。
原作・制作・脚本の木下恵介は、ヒューマンな映画をたくさん撮っているので有名です。
代表作は『喜びも悲しみも幾歳月』ですね。
この番組の1年後に封切られた『なつかしき笛や太鼓』って彼の作品が、
今も私は大好きです!
『青春とはなんだ』(1965年)の夏木陽介が主演で、
離島に赴任して来た青年教師を演じていて、泣ける映画のひとつです。
この時代のことを語り始めると、止まらなくなっちゃう!
古い映像を見るのは、いろんな楽しみがありますね。
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