ナメコ、ゲット!

ことし2度目のキノコ狩りに行って来た。
前回大漁だったラクヨウモダシ(ベニハナイグチ)は完全に終わっており、ば腐れた残骸が見られたのみだった。
期待したサワモダシ(ナラタケ)も、良い状態のものはわずかで、ほとんどが露霜にやられ、黒く立ち腐れていた。
タイミングがちょっとずれただけで、こうなっちゃうんだよねえ…

初めての沢に入った。
黒い杉林が続く中を、ひたすら上へ上へと登った。
ようやく杉林が終わると広葉樹の森となり、あたりが急に明るくなる。
沢が二つに分かれる。右へ往くか、左にするか……?
正解は左だった。

ブナかミズナラか判らないけれど、大木が沢をふさぐように倒れており、ちょっと見たところ菌類らしきものは何も生えていない。
しかし、こういう時こそ「乞食の眼」がものをいうのだ。
大木の下をのぞき込むと、…あった! ナメコだ!
傘が開きかけのちょうどよい大きさ。しかし5~6本の株立ちのものがひとつだけ。これが木全体に出てればなあ!と半分嘆きつつ、来年に楽しみをつなぐ。

私の経験から言うと、一年目の風倒木には当然ながら菌類は何も付いていないが、年を増すごとに、食用になるムキタケ、ブナハリタケ、その他もろもろの非食用キノコが顔を出し、そしてお待ちかねのナメコの登場となる。
ナメコはいちど出始めると、3~4年は領域を広げながらおなじ木に出続ける。
ピークには、倒木全体にビッシリと! こいつに出会ったら、もう、たまりまっしぇん!

さて、ここで終わってしまっては、まだまだだ。
「乞食の眼、乞食の眼…」とつぶやきながら、腰を据えて付近の木や地上に血走った視線を走らせる。
あった! 傘の表面をおいしそうに光らせながら、キナメツムタケが落ち葉の間から顔を出していた。
さらにあたりをゆっくりと舐めるように見回すと、2本、3本…と見つけることができた。 あ。若々しい茶色の傘は、クリタケさんですね! 今年、お初です。ようやく君の季節が来たようですなあ。猛暑の夏も、どうやらすっかりと過ぎ去ったようだった。

仕上げにいつも行く沢に立ち寄った。定点観測というやつです。
そこで出会ったのが、写真の光景。1本の倒木の半身を埋めて生えるナメコたち!
し、しかし!…みんな小さいんだよねえ!グスン!
こんな場合、たいてい次に来てみると、おいしそうな大きさに育ったナメコたちは、根こそぎ誰かにもってかれたあとなんだよなあー! コンチクショー!