山田辰夫を初めて見たのは、…はじめて知った瞬間でもありましたが、
石井聰亙監督『狂い咲きサンダーロード』でした。
![](https://xn--r9jfb9671asuv520a3vjhx6c.com/wp-content/uploads/2020/05/サンダーロード001.jpg)
「なんだ、こいつは!」というのが、最初の感想。
よくいえば、めっちゃくちゃ個性的!
変なヤツがでてきたなあ、という感じでしたが、
感染力がある俳優だと思いました。
忘れた頃に、テレビドラマにチョイ役で出ている彼を見ました。
「ついに出てきたか!」
『狂い咲きサンダーロード』にかなり夢中だったもので、
その後の彼は追跡していませんでした。
山田辰夫という俳優は、
私の中で『狂い咲きサンダーロード』で完結していたからです。
仙台東映がまだあったころ、
深夜映画イベントとして、
「都会の闇を駆ける青春」というテーマで、
『ウォリアーズ』
『ワンダラーズ』
『グリニッジヴィレッジの青春』とともに、
『狂い咲きサンダーロード』が上映されました。
みんな、いい映画ばかりだったな。
『ウォリアーズ』は今でも時々、
ビデオで見直しています。
監督の石井聰亙が舞台挨拶にやって来て、
質疑応答などの時間も有りました。
石井聰亙は自主映画からメジャーの世界へ出てきたばかりで、
製作費がない中で作った映画だったけれど、
スタッフや出演者の「熱気」だけは当時の映画の中で随一でした。
その「熱」に感染したんだと思います。
いちおう主題歌は、
泉谷しげるの『電光石火に銀の靴』なんですが、
この映画のために作曲したわけではなく、(お金がなくて依頼できなかった)
既存の曲の中から使わせてもらったものでした。
イズミヤのほかにも、パンタ&ハルなど、
伝説的な日本のロックバンドのナンバーが随所に使われ、
日本のロック・ムービーになっています。
『狂い咲きサンダーロード』1980年
山田辰夫、『おくりびと』にも出てたんですね。
すげえ、演技派になっていました!
身体の奥底から湧いて来るような演技は、
『狂い咲きサンダーロード』のころから彼のものでした。
いっそう磨きがかかって、いい役者になったのに、
残念なことでした。
合掌。
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/0c700df8.30859a11.0c700df9.d3c6d083/?me_id=1214154&item_id=11143793&m=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fes-toys%2Fcabinet%2F713%2F10296713.jpg%3F_ex%3D80x80&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fes-toys%2Fcabinet%2F713%2F10296713.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240x240&t=pict)