「緊急事態宣言」の先延ばしは、「第2のミッドウェイ」にならないか?

ついに今日も「緊急事態宣言」は出なかった。

いま一番危機的なのは、首都・東京の新型コロナウイルス感染状況だろう。

PCR検査という「敵哨戒行動」の手を抜いている以上、
現在の感染者数が現実を正確に反映していないことは自明である。

いま、どれぐらいの人が感染しているかを知ることよりも、
重症者だけを選別するやり方の方を、優先したらしい。

その結果、医療崩壊の時期を遅らせることは出来てきたようだが、
PCR検査の網の目にかからない感染者を増大させることになって、
感染爆発の下地を準備することになってしまった。

国を待たずに、東京と大阪は、独自に緊急事態を宣言すべきだろう。

もし、「緊急事態宣言」が遅すぎた場合の手立ては考えているのだろうか?
いつでも「成功」することばかり前提にしていると、
失敗した時に、被害が数十倍になって襲ってくる!

「医療崩壊」は、もう始まっていると考えなければならない。
すでに現場でのガウンやフェイスシールドの不足が伝えられ始めている。

第一に、医者と看護師を守れ!
彼らが、ウイルスに感染してしまったら、それで戦いの勝敗は決まってしまう。

人工呼吸器、マスク、手袋、ガウン、消毒液、PCR&抗体検査キットといった
装備と武器は、政府が責任をもって揃えなければならない。

調達状況は、どうなっているのか?

「黄金のチャンス」を逃がすな!

こういう「決断」の時に、私が思い出すのは、「ミッドウェイ海戦」の故事だ。

一瞬訪れた「黄金のチャンス」における指揮官の決断の誤りが、大日本帝国海軍の機動部隊を壊滅させ、
日本国敗北へのスタートボタンを押すこととなった。

今日の日本国政府もまた、「黄金のチャンス」を見逃してしまったのではないか?
敵空母出現が分かってからでは、もはや打つ手はないのである。

志村けんが逝去し、国民の自覚が一気に高まった今週である。
この土・日こそは、「緊急事態宣言」を発令する最後のチャンスではなかったか?

兵の力は世界最高だが、参謀は世界の笑いものというのが、第二次世界大戦以降の世界の日本への評価だ。

世界最強の軍隊とは?

アメリカの将軍

ドイツの参謀

日本の兵

 

では世界最弱の軍隊とは?

中国人の将軍

日本人の参謀

イタリア人の兵

世界の日本人ジョーク集』より

「アメリカの将軍」は、今回はその優秀さを発揮できなかったようだが、大統領に恵まれなかったよな。
「ドイツの参謀」は、早々と日本の「アビガン」を求めて来ていて優秀だ。

「中国人の将軍」は、世界と協調するよりも共産主義のプロパガンダに一生懸命で、
「イタリア人の兵」たちは、ウイルスに感染してしまってボロボロだ。

「日本人の参謀」たちは、「日本の兵」の優秀さに頼りすぎてはいないか?

「愚将」に率いられた軍隊の悲劇を、繰り返すことにならなければいいが、と思う。

「マスク2枚」で、われわれ日本人は、武漢ウイルスと戦わねばならない。
「竹槍」でB29と戦おうとした時代の日本を思い出す。
いまの日本人に、あの時代の日本人を笑うことができますか?

 

「希望的観測にすがって、決断の時を見失う者には、悲劇は必ず来るのである。」 (『決断』第2話 「ミッドウェイ海戦(前編)」より)


『決断』第2話 「ミッドウェイ海戦(前編)」