ども。ミロです。
NHKが東北の被災地からの「のど自慢」をやってますね。
参加者のみなさんは被災者たちで、自分たちが置かれている状況を見つめ、
自らをはげます「歌」を探し出して歌っているのが見てとれました。
なるほどなあ、被災者はこんな歌に希望を託してるんだ!
と、発見させられることの多い番組になっていました。
で、今日は、
わたくしミロが、ちょっとばかし元気の出る歌を紹介したいと思います。
「ドン・ガバチョの歌」っていうんですが…。
ドン・ガバチョというのは、「ひょっこりひょうたん島」の初代大統領(自薦)です。
『ひょっこりひょうたん島』は、1964年4月6日から1969年4月4日まで、
NHK総合テレビで平日の夕方、毎日15分間放送された人形劇です。
ある日突然、火山の噴火によって本土から切り離され、漂流を始める「ひょうたん島」って、
大地震が引き起こした大津波によって、日本本土から隔絶されてしまった「被災地」を思わせます。
政治からは見放され、いまだに漂流してますね、被災地は!
ドン・ガバチョって奴は、いつも口八丁で、
事件が起きるごとに自分の政治家生命の延命に利用しようとする
「大衆ファシスト」なんですが、
島の住民からはいつもそっぽを向かれているので笑わせられます。
いまの日本で言うと、まさに菅直人のような奴です。
ただ大きな違いは、
ドン・ガバチョはいつも歌を口ずさんでいて、
彼の歌った歌が、テレビの視聴者一家の命を救ったことがあるという一点です!
「ひょっこりひょうたん島」の原作者・井上ひさしによれば、
九州の炭鉱が閉山になり、
最後にみんなでおいしい御馳走を食べて一家心中しようとしていた時、
テレビからドン・ガバチョが歌うこの歌が流れて来て、
それを聞いたお父さんがポロポロ泣き出し、
「ごめん!」と言って心中を思いとどまったという手紙が、
この一家のお母さんから届いたのだそうです。
その歌がこれです!
『ドン・ガバチョの歌』
作詞:井上ひさし・山元護久 作・編曲:宇野誠一郎 歌:藤村有弘
今日が駄目なら明日にしまチョ
明日が駄目ならあさってにしまチョ
あさってが駄目ならしあさってにしまチョ
どこまでいっても 明日がある
この部分ですね!
わたしもこのフレーズを聞いた時は、
コイツけっこういいこと言ってるじゃん! と思いました。
そうだ! 人間、生きてる限り、明日があるんだ!
今日できないからといって、あきらめるのはまだ早い!
…でも、ドン・ガバチョは政治家ですから、
この歌って、じつは彼の「出来ない言い訳の歌」、
「先延ばしの歌」なんだそうです。
そう言われてみると、
いかにも日本の政治家たちが歌っていそうな歌に思われて来ます。(爆)
菅直人へ突きつけた公明党や自民党の不信任案が、
「頭のちょっといい菅直人」によって、
「チョイチョイチョイのドンガバチョ!」と否決されてしまったのはお笑いでした。
しかし歌は、それを歌う側がどう思って歌うかが一番大事なんだと思います。
誤解していようがなんだろうが、
歌ってる本人が「未来を信ずる歌」と思って歌えば、
それは「未来を信ずる歌」になってしまいます!
大いに誤解して歌ってくださいな!
『ひょっこりひょうたん島』 主題歌