水木しげる昇天──鼻クソでもほじくりながら、日本の行く末を見守ってください

マンガ家水木しげるが、11月30日午前7時18分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。93歳。

生きているうちから、すでに、私にとっては「水木大明神」であった。亡くなったからと言って、いまさら何の変わりもない。

もういちど水木さんのマンガを、いま読みなおそうとは思わないが、
水木さんが左腕を失った「地獄のニューギニア戦線」については、もっと研究したいと思っている。

水木さんの戦ったラバウルのすぐ近くでは、戦友の「人肉」を喰って生き延びた、という日本軍兵士の体験談が、
その真偽をめぐって戦争経験者の間でも論争が続いている。

ニューギニアのジャングルの中を幽鬼のようになってさまよう日本兵を、来る日も来る日も一方的に殺戮した「ヘドの出るような」体験を語った連合国軍兵士の話も知っている。

そんな文字通りの地獄を生き延びてきた人だ。「大明神」と仰ぐしか術がない。
わたしの「水木しげる」については、すでに語っているので、興味のある方はどうぞ。

『ゲゲゲの女房』に夢中!

合掌。