誰か故郷を思わざる

私の庭では、プラムの木の下に植えてある、
クリスマス・ローズ(ヘレボラス・オリエンタリス)が咲き乱れています。

去年の夏枯らしてしまった

ヘレボラス・チベタヌスを想い出しました。

見るからに可憐な花で、
「チベタヌス」とある通り、日本の暑さは苦手なようです。
あれは好きな花でした。

そのチベタヌスの故郷が炎上しています。

チベットは仏教国家で、代々ダライ・ラマが国王を務めてきました。
明治30年、このかつての秘境に仏教の原典を求めて、
徒歩でヒマラヤ山脈を越えた日本人、河口慧海の伝記を少年時代に読んだことがあります。

チベットは、歴史上一度たりとも中国の領土だったことが無い国でしたが、
中国は“解放”の名目の下にチベットを「侵略」しました。

一方では、過去の日本の侵略行為を、
謝罪しても謝罪しても、批難しつづけながら、
その陰で中国はちゃんとした独立国家を侵略していたのです。

チベット人民が、一日も早く安からんことを。
国家の侵略行為に鉄槌を。

といいつつ、「鉄槌」を持たない我が祖国を顧みる時、
「アメ・カマ」状態の政府で何が出来るのかな、とも思います。
非難声明ぐらい出せよ!

「侵略者」は、「ある晴れた日に、突然に」やって来ます。
日の丸が五星紅色旗に“解放”されないよう気を付けたいものです。