花はマロニエ 咲きました!

ども。ミロです。

今年も咲きました。
私の庭の赤花マロニエ(アメリカトチノキ)です。

赤花マロニエ

マロニエという言葉の響きに思い入れがありまして、
10年以上も前に購入しました。

それはこの歌から得たイメージによるところが大きいです。

カスバの女
作詞:大高ひさを 作曲:久我山明 唄:エト邦枝

1 涙じゃないのよ 浮気な雨に
  ちょっぴりこの頬 濡らしただけさ
  ここは地の果て アルジェリヤ
  どうせカスバの 夜に咲く
  酒場の女の うす情け

2 唄ってあげましょ わたしでよけりゃ
  セーヌのたそがれ 瞼の都
  花はマロニエ シャンゼリゼ
  赤い風車の 踊り子の
  今更かえらぬ 身の上を

3 貴方もわたしも 買われた命
  恋してみたとて 一夜ひとよの火花
  明日はチュニスか モロッコか
  泣いて手をふる うしろ影
  外人部隊の 白い服


エト邦枝 「カスバの女」


そうか! 「花はマロニエ シャンゼリゼ」なんだな!
で、マロニエってどんな花だ? と思ったのがそもそもの始まりでした。

「カスバの女」で歌われているマロニエは白花のほうでしょうね。
うちには白花のマロニエもあるんですが、
ことしは強剪定したのと、わずかについたつぼみがこの間の強風で折れ、
花を見ることが出来ませんでした。

「ここは地の果て アルジェリヤ」という一節がまたいいね!
「地の果て」とはどんなところだろう?
私の心は「地の果て」に吸い寄せられていきました。
いまでも「地の果て」というヴィジョンには強く喚起される何かがある。

この歌は『深夜の女』という日本映画の主題歌だったそうで、
昭和30年に発売されています。
私はその映画は見たことが無いし、何の情報も持ち合わせていません。

私が生まれる前だもんなあ。

ただこの歌詞について想像すると、
かなり洋画の影響が大きいなあと思います。

3番の歌詞はアメリカ映画『モロッコ』(1931年 J.スタンバーグ監督)のラストシーンにそっくりです。

外人部隊の一員としてサハラの前線に送られるトム(ゲイリー・クーパー)を追って、
灼熱の砂漠をハイヒールを脱ぎ捨てて走る酒場の歌手アミー(マレーネ・ディートリッヒ)。

いやあ、絵に描いたようなラブ・ストーリーだよね!

パリへの望郷を歌う2番の歌詞は、フランス映画『望郷』(1937年 J.デュヴィヴィエ監督)を彷彿とさせます。

さらに『赤い風車』とくればすぐに思い出すのが、
画家ロートレックの生涯を描いた同名の映画がありますね。
あれは感動したなあ!

「赤い風車」をフランス語にすると「ムーラン・ルージュ」です。
パリの有名なキャバレーの名前です。

「貴方もわたしも 買われた命」か。
いまもむかしも変わらない労働者の悲哀に満ちた歌詞だなあ。
なんか、切なくなって来た。

外人部隊といえば、松本零士の戦記マンガでは、
本物の男になるために、恋人と別れ外人部隊に身を投じるというのが、
よく出て来るストーリーだった記憶があります。

こんなことを書いてると、淀川長冶の解説に導かれながら、
テレビで名作洋画を見まくった高校生の頃を思い出します。

最後に、わたしに「地の果て」幻想を抱かせてくれた鶴田浩二の歌を紹介して終わりたいと思います。
鶴田浩二で一番好きなのは、台詞だけで聞かせる「同期の桜」なんだけど、
それはまたあらためて!


鶴田浩二「望郷の町で」