前回とりあげたウィキペディアの記事は、毎日新聞の記事を貼ったもののようです。
ウィキペディアは、読者が自由に編集に参加できるシステムになっているので、
前後のつながりを考慮しないで貼っちゃうと、
微妙に違った意味に受け取られるようになります。
本来、都市伝説とは関係ない記事ですが、
その項目の一つのように読めたための誤解があったと思います。
「汁に触れるとただれる」という新聞記事を取り上げながら、
テレビの画面では素手で持っている映像が流されてたので、
「その記事本当かい?」と思わずつっこみをいれてしまいました。
そこまで強い毒性なのかどうかはいまだ不明ですが、食べれば猛毒なのは確かです!
たくさんの実例があるようです。
センセーションなやり方ではありますが、危険性を訴えた毎日新聞は、社会的使命を果たしたのかも知れません。
しかし、このカエンタケ、困ったことに多くの図鑑では「毒キノコ」として取り上げていません!
発生が稀だと言うことで、学術的な研究が進んでないのだと思います。
僕が持っている本でも、「毒キノコ」に指定しているのは皆無で、
1冊だけが中毒例があることを書いてるだけです。
かんたんな図鑑では、掲載すらされていません。
でも、あまり責められない事情もあるんですよねえ。
キノコ学ってまだまだ未開拓な分野で、
新しく発見される種などもけっこうあります。
一昨年でしたか、スギヒラタケに中毒する人が現れました。
それまでは私なんかも普通に美味しくいただいていたキノコなのですが、
いまだに農水省は警戒警報発令中です。
こんなことが普通にある世界です。
だから、キノコ狩りをしていて、見慣れない菌を見つけたら、即ゲットです。
大学の研究者に送って同定してもらったら「新種発見!」というのもありですから!
たいてい発見者の名が学名に付けられますね。