シャコバサボテン


シャコバサボテン“ダークマリー”

冬じまいしてから2週間ほどたったでしょうか?
戸外の軒下に置いてあった鉢物を、
日の当たる廊下と居間に入れ込んだんですが
シャコバサボテン“ダークマリー”がいま満開です。

購入してから5年たったものですが、年々大きな株になりながら、毎年咲いています。
咲くまでは暖房のある居間に置いていましたが、咲きあがったのできょう玄関に移動しました。
寒いところに置いた方が花が長持ちします。2週間以上もつと思います。

今年初めて冬越しに挑戦してみるのは「琉球アサガオ」です。
紫がかった濃い青色の花が目に染みるような花です。

2~3年まえから出回り始めている物ですが、
ラベルに「宿根草」と表示されているのを見て、「?」
疑問に思っていました。

結局、産地である琉球とかあちらの平均気温の高い低緯度地域では宿根する、ということのようです。
東北地方で冬場外に出しっぱなしにしていたら、まちがいなく枯れ死します。

特別、温室とか使わず、普通の家庭の居間で冬越し出来るのかどうか?
それを試したいと思っています。
ちなみに我が家では、ブーゲンビレアは大丈夫ですがハイビスカスは困難です。

「宿根草」とか「一年草」の表示って、けっこうファジーなところがありますよね。

暖かいところでは宿根する植物でも、寒い地方に持ってくると加温設備がないと越冬できないというものがけっこうあります。
その場合の表示は、「宿根草」ではなく「多年草」になります。熱帯地方や亜熱帯地方原産のものは、だいたいそうですね。

本来多年草である植物を、夏の暑さで枯れるとか冬の寒さで枯れる場合、「一年草」と表示してきた例があります。
インパチエンスとかナスターチウムとかデルフィニウムとか…。
慣例としてやってきたことですが、最近は「一年草扱い」と言い直したりして、何とか整合させようとしているようです。

こういうことが目立ち始めたのは、いわゆる「ガーデニング・ブーム」以降だと思います。
「イングリッシュ・ガーデン」の名の下に、イギリスの庭園が頻繁に紹介されました。
そこで使われる植物が関東地方以西では気候的に合わなくて、使える時期が限られるわけです。

ところが東北地方とか北海道では、イギリスに緯度が近いため、かなりの植物が使えたんですね。
そこであらためてはっきりと、日本列島は南北に長く(中学の時の地理の教師は「ふんどし状」と言っていました)北と南、あるいは東と西では、植物の生育状況が違う、という事実がクローズ・アップされて来たのだと思います。
「北」に目を向け始めたということなのでしょう。

それまでは『趣味の園芸』に代表される園芸誌はどれも、関東地方以西を中心にした植物の管理情報しか発信していませんでした。
いまはちゃんと、北海道・東北地方の情報も載せています。

日本各地の園芸好きたちがブログやホームページで、自由に各地域の園芸情報を発信する時代になりました。
テレビや雑誌もうかうかしてられない、ということもあるんでしょうね。