『姿三四郎』グラフィティ

これが「スポ根」だ!──梶原一騎奮闘録

「スポ根」といえば、梶原一騎をまっ先に語らねばなるまいじつはマンガの変革期が来ていた!「1970年代狂騒曲」で少し触れましたが、あらためて「スポ根」を取り上げたいと思います。「スポ根」というと、単なるサブカルチャーの流行現象にすぎないと思う...
『姿三四郎』グラフィティ

テレビ『姿三四郎』竹脇無我版(1970年)の製作意図とは?

「新番組企画案」から見る『姿三四郎』『姿三四郎』(日本テレビ、1970年)の「新番組企画案」なるガリ版刷りの小冊子が手元にあります。Yahoo!オークションで手に入れたものです。普通「企画書」というのは、プロデューサーが番組制作を認めてもら...
『姿三四郎』グラフィティ

『姿三四郎』の頃──テレビ「柔道ドラマ」の歴史をたどる

テレビ「柔道ドラマ」の流れを概観するこのあいだ紹介したYouTubeの『姿三四郎』(竹脇無我版)ですが、毎週日曜日頃に2話ずつ順調にアップし続けてくれています。先週は土曜日に第17話・第18話をアップしてくれたので、さっそくDVDに焼いてテ...
『姿三四郎』グラフィティ

送襟絞──新井千鶴VSタイマゾワ【東京オリンピック2020】

新井あらい千鶴ちづるVSマディナ・タイマゾワの一戦は、戦慄物でしたね!新井の送襟絞おくりえりじめにタイマゾワが絞しめ落とされて、16分41秒という長い勝負に決着がつきました。オリンピック柔道で絞め落とされる光景というのは見たことがなかったの...
テレビの時間

「おだづもっこ」という方言の意味を考える──NHK『おやすみ日本 眠いいね!』

宮藤官九郎が「おだづもっこ」について『おやすみ日本』で語っていた話巨大人形「モッコ」が今、東北から東京を目指して歩いている。モッコの身長は約10メートル! 巨大な操あやつり人形だ。これは東京オリンピック開催に合わせて、「東北復興」をテーマに...
『姿三四郎』グラフィティ

TV版『姿三四郎』竹脇無我/主演【ないしょの話】

・・・全14話を見て、録画もしてしまった。信じられん! あの時代に、全話を録画した人がいたとは!このブログでも、『姿三四郎』の話題は何度か取り上げたけど、そのたびに結構読まれているので、たぶん同世代でファンの方がいるのであろうと思い、【速報...
古関裕而の音楽

【第8回】古関裕而作曲『オリンピック・マーチ』が東京から世界に響いた日!【完結】

昭和30年(1955年)~昭和39年(1964年)の発表作品昭和30年(1955年)は「神武じんむ景気けいき」が始まった年であり、日本が高度経済成長へ向かい始める時代であった。皇室の三種さんしゅの神器じんぎにちなんで、冷蔵庫・洗濯機・白黒テ...
古関裕而の音楽

【第7回】占領下日本に『長崎の鐘』鳴り響く! 古関裕而のレクイエム

敗戦そして占領の日々(昭和20年)マッカーサーの時代、始まるGHQ、東京占領昭和20年8月30日、厚木飛行場に到着した「バターン号」からマッカーサー元帥が日本の地に降り立った。この日から軍事占領が始まり、日本の新しい支配者となるのである。レ...
古関裕而の音楽

【第6回】いざ来いニミッツ、マッカーサー!『比島決戦の歌』で大騒動

昭和19年(1944年)の発表曲古関裕而がこの年に発表した曲数は、17曲。大東亜戦争開戦以来、レコード発表曲数は年々減少傾向にあった。レコード盤原料の「物資欠乏」が一番の大きな理由であっただろう。さらに、歌手も、作詞家も、作曲家も、楽団員も...
古関裕而の音楽

【第5回】大東亜戦争、開戦! 決戦時下の青春『若鷲の歌』誕生!

大戦争の予感、高まる! (昭和16年・1941年)昭和16年(1941年)の発表曲昭和16年は、12月に大東亜戦争(太平洋戦争)が始まった年である。この年の古関裕而の発表曲数は、全34曲。「ニュース歌謡」として作曲した曲でレコード化されなか...