河原撫子~祖国の花

河原撫子かわらなでしこの花です。

10数年前の山取り品で、
1株だったのが、いまではこんなに増えて、
毎年私の庭で咲いてくれます。

向かいの山の中の田んぼの脇に咲いていました。


すっげえ、好きなんだよね。…河原撫子!

河原撫子


しなやかな花の姿も、やさしい色も、
はなびらの周りの細々とした切れ込みも、
みんなお気に入りです!

日本女性そのものにもたとえられ、
大和撫子やまとなでしことも呼ばれますね。


河原撫子を歌っている『祖国の花』という歌があります。
大東亜戦争中の歌ですが、
とてもやさしいメロディの歌で、
河原撫子とともに私の好きな歌です。

音楽を紹介しようとしてYou Tubeを探したんだけど、
『愛国の花』はあっても、
残念ながら『祖国の花』はありませんでした。
こっちもいい歌なんだけどなあ!

せめて歌詞だけでも紹介しておきます。


轟夕起子 『祖国の花』

(2015.2.7追加)


『祖国の花』
サトウハチロー作詩 古賀 政男作曲

花の香りに ふと目がさめて
窓を開けば 垣根の小菊
おがむはるかな 代々木の社
送りましょうか 祖国の花を
いとしなつかし 故郷の花を

梅にうぐいす 蝶々に牡丹
あやめ咲く日は 五月の空を
守る翼と あの鯉のぼり
送りましょうか 祖国の花を
いとしなつかし 故郷の花を

月と語るは 宵待草か
つゆとささやく 小路のりんどう
河原撫子 小風と歌う
送りましょうか 祖国の花を
いとしなつかし 故郷の花を


平明な言葉遣いで、
サトウハチローらしいやさしげな詩ですね。
彼の作品としては「ちいさい秋みつけた 」「お山の杉の子 」などが有名です。

特に解説もいらないでしょうが、
戦地で戦っている人々の苦労を想い、
せめて「祖国の花」を送ってあげたいという思いを
歌ったものでしょう。

代々木のやしろは、明治神宮。
明治天皇を祀った神社です。
明治神宮の森(代々木の杜)は、
エコが叫ばれる現代で、
ますます存在価値が大きくなっています。
(これについては、また次回にでも詳しく紹介したいと思います。)

天皇家の御紋章である「菊」が、
敬意を表して、一番最初にとりあげられてます。
「小菊」と表現することで、
庶民にも身近な感じになっているのは、
詩人のテクニックというものでしょう。

梅・牡丹・あやめ・宵待草(月見草)・りんどう…
そして河原撫子が、
「祖国の花」としてあげられています。

でも、「五月の空」には、
鯉のぼりとともに「守る翼」が…
本土防衛のための戦闘機が飛んでいるところが、
戦時色を感じさせます。

当然、この戦闘機はプロペラ機で、
敵襲から国民を守ってくれる、
頼もしい存在なのは言うまでも有りません。

東宝映画『勝利の日まで』(昭和19年)の挿入歌です。
この時代の歌は、
ひとつひとつにドラマがありすぎますね。