ことしもJSF(定禅寺ストリートジャズフェスティバル )がやって来ました!
ことしは9月10日・11日の2日間です。
さっそく私も昨日行って参りました!
寅さん風に言うと、「ネオン、ジャンズ高鳴る仙台」へ!
じっさい、県庁前の勾当台公園から市役所前の市民広場へ行く交差点に立つと、
前方と後方から、大音量のフォー・ビートが、ビルの空に響き渡っています!
仙台の市街地が、まるごとジャズの洪水に浸されるのを味わうことが出来ました。
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今年は昨年とはコース順を変えて、
まずゆっくりと仙台駅から名掛丁クリスロードを通って、
一番町通りをたどり、偵察がてら定禅寺通りまで行ってみました。
昨年はさらに西公園まで足を伸ばしたのですが、
そのせいで足がやられてしまったので、
今年は温存策をとって、定禅寺通りまででやめておきました。
ここの「夏の思い出像」のところのPAが一番聴き応えあるので、
ミニマムで行くと決めたら、これで十分です。
すぐ近くに市民広場もあるので、ここを往復するだけで、
満足の行く音を体験することができました。
とはいえ、他の場所の演奏も気にはなります。
それにちょうど昼時だったし、ここは昨年と同じく、「志のぶ支店」でチャーシュー麺を食べるために
仙台駅裏までぐるっと迂回して戻りました。
味に満足して、そのまま東の果て、榴ヶ岡公園へ!
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ことしは噴水広場の会場へ足を運びました。
昨年は、なにやら大音量のロックっぽい音楽が遠くまで聞こえていたので、
遠慮しておきましたが、
ことしはThe Hobosが、雰囲気満点のブルースを聴かせてくれました。
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けっこう暑い日だったので、噴水の水飛沫が爽やかに感じました。
公園中央にひろがる広大な芝生の上では、親子連れが思い思いに遊んでいました。
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ここを突っ切った向かい側に、もう一つのステージ、「憩いとにぎわいの広場」があります。
売店のテントが立ち並んでいるのが見えますが、ステージはそのさらに向こうです。
何やらよさ気な音が聞こえていたので、芝生を突っ切って覗きに行きました。
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Swingin’ Devils Jr. Bandのステージは、
1920年代から90年代までの代表的なジャズナンバー──デキシーランドから、サッチモ、デューク・エリントン、カウント・ベイシーなどの曲をメドレーで聞かせてくれました。
ジャズの歴史を短時間のうちに味わえる、とても良い企画だと思いました。
こういうテーマをしっかり持ったショーは有りだな。
このころすでに、かなり渇きを覚えていて、ビールは売ってないか、きょろきょろ売店を見回したんですが、
残念ながらコーラやラムネしか売ってないようでした。
がまんしてSwingin’ Devils Jr. Bandのステージを最後まで見てから、
ビールを求めて勾当台公園まで戻ることにしました。
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仙台駅の東側はすっかり再開発されていて、
大通りは完全に無電柱化が行われていました。
裏通りに一歩入ると、昔通りの電信柱の風景が残ってはいるんですけどね。
ことしはけっこうビルの裏通りの道を選んで移動したため、
仙台という都市の裏表の顔をたくさん目にすることが出来ました。
いやあ、都会の建築物というやつは、工夫が凝らされていて面白いですね!
橋の上から眺めた、両側を高層建築にはさまれた線路の風景とか、
ふだん田舎生活では見られないものが物珍しくて、久びさにお上りさん気分を味わいました。(笑)
人混みが苦手で、イベント時の来仙は避けがちだったんですが、
今回はなぜか人混みにほっとするところがあって、
自分でもどうした心境の変化だろう? と、不思議ではあります。
音楽が、──それも大好きなJAZZが溢れている街というのは、格別でした。
JAZZが流れる都会というのは、やはり絵になります。
振り返ってみると、わたしがJAZZに惚れ込むようになったのは、
「知らず知らずのうちに」というのが正直なところです。
なししろアニメ『エイトマン』などのBGMにしてから、クールなジャズでしたから、
自然とジャズ=都会という認識が出来上がっていったようです。
一時期オーディオに凝ったことがあって、
再生音の「音のつぶて」に衝撃を受けてから、
ジャズ音楽を意識し始めました。
いまはなくなってしまいましたが、仙台の有名なジャズ喫茶「カウント」にも何度か行ったことがあります。
でも、それほど音楽マニアだったわけではなく、
むしろ私の場合は、映画音楽からそこで使われている音楽に興味をもつことが多かった気がします。
『野獣死すべし』
『蘇える金狼』
『最も危険な遊戯』
『殺人遊戯』
『処刑遊戯』などの、松田優作主演の映画で聞いた劇伴ジャズが忘れられず、レコードを集めていました。
おもに大野雄二の作品群ですね。
これらがきっかけとなって、いっそうはっきりと、
「ジャズっていい!」と想うようになったのは否定できません。
『最も危険な遊戯』1978年 村川透監督 大野雄二音楽
『野獣死すべし』1980年 村川透監督 たかしまあきひこ音楽
『蘇える金狼』1979年 村川透監督 ケーシー・ランキン、トッシュ音楽
『ルパン三世』のアニメ音楽を聞いた時、どこかで聞いたような? と思っていたら、遊戯シリーズで使われていたフレーズを随所に発見しました。作曲が同じ大野雄二ですから、何の不思議もなかったわけです。
これに開高健経由で「酒」に探究心?を抱くようになったのだから、もう病膏肓です。(笑)酒とジャズ、もう鉄壁ですね!
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勾当台公園に戻ってくると、ここにはしっかりキリンビールの大きな出店があります。もうのどがからからで、キリンの生ビール(¥500)を流し込むと、ほんとによく冷えていて生き返りました!
ふたたび「夏の思い出像」前に戻ってみると、何やら迫力のある音がしていました。TBC東北放送の生中継中だったようです。
外山喜雄とデキシー・セインツの面々が、迫力満点のデキシーを聞かせてくれました。
放送中も素晴らしかったですが、放送終了後、さらに30分ほど演奏を続けて、われわれ観客をめいっぱい楽しませてくれました。
東京ディズニーランド開園当時、1995年から2006年まで出演していたそうで、ディズニー・ナンバーも聞かせてくれる大サービスぶりでした。
やっぱりプロは、音の切れが違うなあ!と感心してしまいました。流石にベテランの風格で、今日聞いた中では随一でしたね。
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そのあと市民広場にもどり、6時頃まで聞いて、家に帰ることにして仙台駅に向かったのですが、
裏通りを歩いて行くと、なにやら見た顔の人たちがワゴン車から降りてきました。外山喜雄とデキシー・セインツの面々でした。
ステージ衣装は着替えてしまっていましたが、ついさっきまで見ていたのですぐに気が付きました。
みんなで「かに政宗」に入って行きました。
どうやら打ち上げはかに料理だったようです。
今日演奏したバンドの皆さんもみな、それぞれ仙台の街のあちこちで、快い疲労とともに打ち上げをしていることだろう。
いい一日だったな。
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仙台駅夕景